「手放すことになった愛車のジムニー、できるだけ高く売りたい!」
「ジムニーの買取価格って、どうしてあんなに高いの?」
もしかするとジムニーの驚異的な価値について、期待と少しの疑問を抱いているのではないでしょうか。
結論から申し上げます。あなたのその期待は、おそらく裏切られません。
ジムニーは、他の中古車とは一線を画す
「異常」とも言える高いリセールバリュー(再販価値)を誇っています。
年式や状態によっては、新車価格に迫る、あるいは超える価格で取引されることも珍しくありません。
この記事では、2025年8月時点の最新データに基づき、
ジムニーの驚くべき買取相場、その価値を支える理由、
そしてあなたのジムニーを最高額で売却するための具体的な5つの秘訣を徹底解説します。
まず、気になる最新の買取相場を見ていきましょう。ここでは特に人気の高い現行型(JB64)と先代(JB23)に分けて解説します。
2018年に登場した4代目ジムニー(JB64)は、
発売から7年が経過した今もその人気は衰えることを知らず、買取市場では異常事態が続いています。
年式 | 走行距離 | グレード例 | 買取相場(参考) |
2024年式 (1年落ち) | ~1万km | XC | 185万円~205万円 |
2022年式 (3年落ち) | ~3万km | XC | 170万円~190万円 |
2020年式 (5年落ち) | ~5万km | XL | 155万円~175万円 |
2018年式 (7年落ち) | ~7万km | XG | 110万円~130万円 |
※上記はあくまで参考相場です。車両の状態、色、AT/MT、カスタム内容によって大きく変動します。
特筆すべきは、上位グレード(XC)で状態の良い車両は、
新車価格(約165万円~190万円)に匹敵、あるいはそれを上回る価格で取引されるケースがある点です。
これは、後述する深刻な新車供給不足が大きく影響しています。
1998年から20年にわたり販売された3代目ジムニー(JB23)も、まだまだ現役です。
カスタムベースとしての需要が非常に高く、古くなっても価値が落ちにくいのが特徴です。
年式 | 走行距離 | グレード例 | 買取相場(参考) |
2017年式 (8年落ち) | ~8万km | ランドベンチャー | 65万円~80万円 |
2015年式 (10年落ち) | ~10万km | XG | 50万円~65万円 |
2011年式 (14年落ち) | 10万km~ | クロスアドベンチャー | 25万円~40万円 |
10年落ち・10万km超えの車両でも、一般的な軽自動車と比べて非常に高い相場を維持しています。
特に後期型の特別仕様車(ランドベンチャー、クロスアドベンチャーなど)や、カスタム済みの車両は高値が期待できます。
この驚異的なリセールバリューは、一体何によって支えられているのでしょうか。理由は大きく3つあります。
理由1:圧倒的な需要と供給のアンバランス
最大の理由は、「欲しい人が多すぎるのに、生産が全く追いついていない」というシンプルな需給バランスの崩壊です。
現在の新車納期は、1年以上かかるのが当たり前。
この長い納期を待てない人々が、状態の良い中古車市場に流れ込むため、中古車の価格が異常なまでに高騰しているのです。
ジムニーは、軽自動車でありながら、
高級クロカン車と同じ「ラダーフレーム構造」を採用した、世界でも類を見ない本格オフローダーです。
この屈強な構造と圧倒的な悪路走破性は、雪国や山間部の生活に欠かせない「道具」として、
またアウトドアレジャーを楽しむ「最高の相棒」として、国内外に熱狂的なファン(通称:ジムニスト)を生み出しています。
他に代わりがいないため、常に高い需要が存在するのです。
ジムニーは「自分だけの1台」にカスタムして楽しむ文化が深く根付いています。
人気メーカーのパーツでカスタムされた車両は、ノーマル車以上の価値を持つことも珍しくありません。
また、たとえボロボロの状態でも「パーツ取り」としての価値があるため、
他の車なら廃車になるような状態でも値段がつくケースがあります。
では、この価値あるジムニーを1円でも高く売るためには、具体的に何をすれば良いのでしょうか。5つの秘訣をご紹介します。
何よりもまず、この記事で紹介したような買取相場を参考に、
「自分のジムニーが今、どれくらいの価値があるのか」を把握することが重要です。
相場を知らないまま査定に臨むと、業者の提示額が適正かどうか判断できず、
安く買い叩かれてしまう可能性があります。
これは鉄則です。ディーラー下取りや近所の中古車店1社だけの査定で決めてしまうのは、非常にもったいない行為です。
必ず2社以上の買取業者に査定を依頼し、各社の査定額を競合させましょう。
手間を省きたい方は、「MOTA」や「カーセンサー」のような車一括査定サイトを利用するのが最も効率的です。
一度の入力で複数の業者があなたのジムニーの価値を競ってくれるため、最高額を引き出しやすくなります。
カスタムパーツはプラス査定になることもありますが、買取業者や次の買い手によってはノーマル状態を好む場合もあります。
取り外したサスペンションやタイヤ・ホイール、マフラーなどの純正パーツは、絶対に捨てずに保管しておき、
査定時に「純正パーツもあります」と伝えましょう。
これが査定額アップの切り札になることがあります。
査定額を直接左右するわけではありませんが、内外装が綺麗であることは
「この車は大切に乗られてきたんだな」という良い印象を査定士に与えます。
感謝の気持ちを込めて、洗車や内装の掃除、荷物の整理をしてから査定に臨みましょう。
特にオフロード走行をした後は、下回りの泥汚れなどを綺麗にしておくと好印象です。
一般的な買取店も良いですが、「SUV LAND」のようなSUV・4WD専門店や、地域にあるジムニー専門店は、
ジムニーの価値をより深く理解しています。
カスタムの価値を正しく評価してくれたり、独自の販売網を持っていたりするため、
思わぬ高値を提示してくれる可能性があります。
一括査定と並行して、こうした専門店にも声をかけてみるのがおすすめです。
ジムニーは、単なる移動手段ではなく、多くの人にとって特別な価値を持つ「相棒」であり、
日本の自動車市場において極めて稀な「価値が落ちにくい資産」です。
その価値を最大化するためには、
「①相場を知り、②複数社を競合させ、③純正パーツを揃え、④車を綺麗にし、⑤専門店にも相談する」
という5つのステップが不可欠です。
新車の供給が追いつかず、中古車市場が高騰している「今」は、
間違いなくジムニーを売却する絶好のタイミングの一つと言えるでしょう。
この記事を参考に、ぜひ最高の条件であなたの愛車を次のオーナーへと引き継いであげてください。